今日の銀盤100519

Please Heat This Eventually [12インチ・アナログ盤] (SIGSL131))

梅雨の時期に差し掛かってきた。自室はおそろしいほど湿気がたまりやすく天井の隅っこもカビに侵食され、冬場は冬場で窓から床に滴り落ちるほど結露がひどい。そんな状況下でアナログ盤のコンディション維持のため定期的に整理しているわけだけど、100枚ほどある円盤の中でもこれは異彩を放ってるし思い入れが強い。ひと度手にとると、自然とターンテーブルに乗っけて爆音45回転させてしまう。

The Mars Voltaなら断然ジャムっぷりの激しいセカンド派なので、新進気鋭の天才オマー・ロドリゲスと生ける伝説ダモ鈴木をぶつかり稽古させたようなこのインプロ一番勝負に惹かれるのはごく当たり前の成り行きと言えよう。オマーのソロ作『Se Dice Bisonte, No Bufalo』にも今作がボートラとして収録されていたけど、やっぱりこの曲だけはヴァイナルで体験して欲しい。BPMもちょっと変わってる気がする。迫力が違いすぎるんだよ。細かいことはどうでもいいから、とにかく音に乗っかってみればいい。それは溝の中でインスタント・コンポージングで暴れまくってるダモさんが一番わかってんじゃないかな。