the chai party


インドで会った旅人たちとおよそ1年ぶりに邂逅。アジアの喧騒で同じ時間を過ごしたのも今は昔、それぞれ日本に戻って社会復帰したけれど、旅人の性ってものがあるのか根本的なところは変わってなかった。満月の下、ガートでチャイを啜ってたときと同じようなのほほんとした雰囲気。当時よりも見た目が小奇麗になったくらいかな?ま、そりゃ当たり前か。

本場のインド料理は口に合わないことが多々あってトラウマレベルの経験…のハズが、結局我々はここ日本でもインド料理店でテーブルを囲んでいた。そして誰からともなく発せられる「またインド行きたいなあ…」の声。この国のルーティンに慣れてくると、不味い飯と灼熱の太陽と傍若無人な彫りの深い民族に苛まれ続けた無茶苦茶な日々が懐かしく思えてきてしまう。あの国には「良い・悪い」「楽しい・辛い」という二元論を超えた有無を言わさぬ魅力があるのだ。一度染まってしまったが最後、天竺の手招きには抗えないのかもしれない。

きっとまた訪れるその日まで、彼の国はヒンズー神の如きプリミティヴな優しさと厳しさを持って我々を迎え入れてくれることでしょう。