鎗火
長らく廃盤のままでAmazonではすっかり高騰しているジョニー・トー監督の『ザ・ミッション 非情の掟』が、無料体験に登録したツタヤディスカスですぐに借りれてしまった。ダメ元でウィッシュリストに入れてまさかの即日発送。「予約100人待ち」「発送確率25%」という情報はなんだったのか…。
僕にとってジョニー・トーは5本の指に入るほどのフェイバリットな映画監督で、入手困難だったこの『ザ・ミッション』を除いてはほとんどの監督・製作総指揮作品を観てきました。洗練されたノワールの中に「なんじゃこりゃ???」と首をひねりそうになる不思議なユーモアを違和感なく映し出すのが彼の作品の魅力なんですが、本作もまた期待通り且つ評判通りの大傑作。ハードボイルド度数は数ある香港ノワールものの中でもトップクラスで、むさ苦しい男共がテーブルを囲み「団結・融和・信頼」の象徴として描かれるおなじみの食事シーンも勿論あります。ジョニー・トーの美学をとことん詰め込みつつも一寸の無駄もない1時間半でした。
ちなみに僕がジョニー・トーフォロワーであるのに対し、僕の彼女はウォン・カーウァイ作品をフェイバリットに挙げているので、同じ香港映画という括りでもその作風はまさに対極で上手い具合に好みの歯車が噛み合っているような気がします。
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