airbnbを使ってみた

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7月に香港に行った際、今ちょっと話題になっているairbnbを利用して宿を取ってみた。着の身着のまま、現地についてから安宿探し…がいつもの旅のスタイルではあるけれど、限られた短い日程で都市部のみに滞在するときはちゃんと渡航前に予約することが常となっている。今回は重慶大厦にでも泊まるかな~と考えていたところ、よく見ている旅系サイトの管理人さんがairbnbの紹介クーポンをバラまいていたので白羽の矢が立ったというわけです。

宿を選ぶ上で一にも二にも先立つのが値段。普通の香港人にとって「家を買う」というのは夢のまた夢…というぐらいの地価のバカ高さで有名な土地なので宿代もネックになりそうだなあと考え倦ねていたけれど、前記したairbnbのクーポンが約14,000円引きという小学生が適当に決めたような割引額のおかげでかなり安く泊まれた。

そしてairbnbが普通のゲストハウスやホテルの予約と違う一番大きな点が、人様の所有している物件を間借りできるということ。物件を所有していてそれを転貸したいホストと、現地人が普段暮らしているような部屋を宿泊施設として利用したいゲストの思惑が見事に合致した結果といえる。airbnbはあくまでも斡旋・仲介を行っているだけなので実態は個人間の取引になる。部屋を借りる場合はひと通りの個人情報、SNSのアカウント、そしてパスポートも登録しなければならない。パスポートに関してはウェブカメラで撮って送信するというスタイル。料金はクレカやPayPalで決済。実に簡単だった。

設備・ハウスルール等が物件によって様々なのは一般的な宿泊施設と変わらないが、airbnbの物件では最初にホストと待ち合わせをして鍵をもらったり、逆に滞在中一度も会わないままだったりもする。俺が泊まった部屋はパスコードロックのある部屋で、部屋の中に入るとカードキーがあり宿泊中はそれが利用できた。雑居ビルの一室だったので当然レセプションなどはない。しかしairbnbメッセンジャー的な機能でホストと連絡は可能で、滞在中に「近くにランドリーはあるか?」という質問をしたらすぐにホストから返信が来た。長期滞在の場合は言えば掃除もしてくれたようだ。

余談ながら宿の検索時に大学構内にあるデモ隊のテントまで登録されていて笑った。数日後見てみたら既に消されていたのでジョークだったのかどうかは分からないが、こういう普通なら絶対に宿泊先として挙がらないであろうものですら選択肢として立ち上がってくるのが非常に面白い。個人間の取引なので自由度が高く、ホテル、ゲストハウス、ホステル、カウチサーフィンくらいしかなかった旅の宿泊スタイルに風穴を開けた感じだ。これといって定宿のない場所や、土地勘のない旅先でまた利用してみようと思う。