山深雪未溶

マンガ家・井上雄彦さんが描く屏風「親鸞」が完成! | 東本願寺からのお知らせ | 法要・行事のお知らせ | 東本願寺 マンガ家・井上雄彦さんが描く屏風「親鸞」が完成! | 東本願寺からのお知らせ | 法要・行事のお知らせ | 東本願寺

先週大学の後輩らと共に観に行ってきました。

仏教を学び、親鸞という人を知れば知る程、その存在がアブストラクトにボヤけていって、ただ漠然とバカデカいものとして捉えがちになってしまい、このような展示もそんな心象に一役買ってるのやもしれません。井上雄彦の絵も素晴らしく、プラスアルファの相乗効果で理屈より先に「すげえ」という感嘆しか発することができなくなってしまうのです。そしてちょうどこの展示が完成したのが地震の前日ということで、人智の及ばない大災害と宗教家の存在を対にして考えてしまったり。

“明日ありと 想うこころの 仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは”

親鸞聖人が9歳のときに詠んだ句として有名なこちら。まあ実際にその歳で詠んだかどうかは置いといて…この世はいつ何が起こるかわからないものであり、今咲き乱れてる桜も夜の嵐で明日には吹き飛んでしまってるかもしれない。仏教における三法印のひとつ、諸行無常を端的且つ詩的に表現した一句です。

万物は流転し、苦しみは常に取り巻き、最後は何も残らない。
でも、やるんだよ!今なんだよ!